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たそりんご

子どもが入院!!病棟ってどんなところ?その4 〜病棟での1日の過ごし方〜

育児

2018
12/13

[記事公開日] 2018/12/13

今まで3回にわたり、入院に必要なものや心構え、病棟のなかの紹介をしてきた。
病院のことは分かったけど、今回紹介する内容が皆一番知りたいことかもしれないね。
入院生活ってどんなことをして過ごすの?
ご飯の時間って?自由な時間はないの?
そんな疑問にズバリお答えします!!
リンゴが入院した病棟での1日の過ごし方を、時系列で詳しく解説していくよ。

朝(深夜帯)

7:00 起床

小児科病棟は、成人の一般病棟と比較して起床時間がそこまで早すぎることはない。
ちなみに当院の一般病棟は起床時間が6時である場合が多いが、病院によって多少前後する。
起床時間になると部屋の電気がつき、深夜帯の看護師が朝の観察に来る。
必要に応じて医師の指示で検温や血圧測定をしたり、夜中からの状態の変化をチェックしたりする重要な時間だ。
持続点滴をしている場合は残量の確認や滴下数の調整もするし、術後1日目の場合は傷やドレーン刺入部の観察などもする。
喘息で起床時にネブライザー吸入をする場合はセッティングしにくることもあるよ。

7:30 朝食

看護師や看護助手が配膳に来る。
患者一人一人全て治療食のオーダーが違うため、間違いのないように看護師か看護助手が配るため、
患者が自ら取りに行く必要はない。
食事の種類は本当に多様だ。アレルギー除去食、減塩、低たんぱく、糖尿病、書き出したらキリがない。
離乳食も前期・中期・後期・完了期に応じて分かれている。
粉ミルクや哺乳瓶・消毒液などは自分で持ってこなければならない場合が多い。
お湯は必要時にナースステーションで水筒に入れて貰おう。
普通の小児食ではパンかご飯かを選ぶことができ、大抵の病院では給湯室のようなところにオーブントースターと電子レンジが置いてあるはずなので、ご自由にどうぞ。
病院によっては別料金で付き添い食を注文できるシステムもあり、一緒に配膳されるよ。
まだ患児も親も寝ていて、特別な観察が必要がないときは起こさずに机にそっと置いていってくれることもある。
看護師管理の薬がある場合は、食前・食後などの注意事項を伝えながら配薬にくる。
基本的には母親が管理して、食後に内服してもらって食後に残薬数をチェックし内服確認をしているよ。

8:30〜9:00 下膳

朝食が終われば、暇な人はそれぞれ各自で下膳する。
ある程度の時間になれば、きちんと下膳されているか看護師や看護助手が確認しにくる。
朝の薬が確実に内服できているか、また食事摂取量のチェックもしにくる。
ご飯が終わったら歯磨きをして、のんびり過ごそう。

朝(日勤帯)

日勤帯に交代した頃は、患者も医療従事者も一番忙しい時間帯。
処置や保清ケア、リハビリテーションなどがあるため、病院によっては面会時間外となっていることも多い。

9:00〜11:00頃

検温、血圧測定

深夜帯の看護師と日勤帯の看護師が交代し、今日の日勤での担当看護師が挨拶と検温に回ってくる。
体温・血圧・脈拍数はもちろん、疾患によっては呼吸回数や聴診、酸素飽和度(ヘモグロビンが何%酸素と結びついているか)を調べたり、
治療中の病気の症状や傷の状態がどれくらいかを観察しに来る。
重症度や検査・手術時間などによって部屋周りをする優先順位が違うので、
いつ看護師が訪室するかは患者側には予測ができないかもしれない。

検査

治療効果は検査をしないと分からないよね。
子どもが嫌いなことばっかりで苦痛かもしれないけど、必要なものばかりなので頑張ろう…
採血は結果が出るのに1時間〜1時間半ほど時間を要するため、午前中(朝一番)に行われることがほとんどだ。
その他の検査は、緊急度と検査室の時間の兼ね合いで何時に呼ばれるか分からない。
入院中に行われる検査は様々な種類がある。
記事の最後に、どんな検査があるかまた紹介するね。

保清ケア、処置

病気でしんどい時でも、体は清潔に保たなければならない。
目に見えない皮膚の老廃物を取り除いたり、バリア機能を正常に保ったり、爽快感を得て気分転換の機会になったりするからね。
お風呂に入れない場合はタオルで清拭をし、時にはシャンプー台に案内された洗髪することも。
着替える際に、全身の皮膚状態を観察する機会にもなるので、重要なケアだ。
点滴チューブやいろいろな管がある場合は、着替えは看護師が介助してくれる。
傷の処置がある場合は、保清とセットで実施されることが多い。

ただ拭くだけなら、タオルと病衣(レンタルの場合)を渡されて保護者が拭くことになるだろう。
シャワー浴が許可されているなら、保護者介助でシャワー室を利用することもできるよ。
その場合は他の患者との時間調整や、利用できる時間が伝えられるので看護師に教えてもらおう。
個室でシャワー付きの場合は、個室料金を支払っているので付き添いの保護者も利用しても構わないと思うが、共用の浴室は保護者自身がシャワーを浴びることは不可であることが多い。
入院患者さんのための施設だからね。他の家族と交代で家に帰って、自宅で入浴しよう。

入院・退院

予定入院や退院の時間は、10:00前後の病院がほとんどだ。

退院

退院許可があれば、9:00頃に入院費の概算・請求書が渡されて、会計窓口で治療費の精算を行う。
退院時には次回の外来予約をとり、その日まで投薬が続けられる場合は日数分の薬を渡される。
大抵の病院は薬剤師が薬を持ってきて、服薬指導がある。
土日などで薬剤師が不在の場合は、担当看護師が指導する。
9:30頃にベッドを空けて、次の患者が入れるようベッドメイキングされ、10:00に入院できるよう部屋を準備する。

予定入院

検査入院・手術入院などで予定入院である場合は、余程のことがなければ10:00入院だ。
病院の指定してきた時間(30分前など)に入院窓口で集合し、入院受付をして待機する。
時間が来ると病棟の担当者が迎えに来てくれて、病棟ごとに患者の呼び出しがあり、皆でゾロゾロと塊になって病棟まで連れて行ってもらう。
余程不親切な病院でない限り、途中で売店や夜間の入り口などの案内、病棟の使い方などをオリエンテーションしながら進むことが多い。

11:30 昼食

朝食と同様、看護師や看護助手が配膳に来る。
看護師管理の薬がある場合は、食前・食後の薬を持ってくるよ。

12:30〜13:00 下膳

朝と同様、時間内であれば保護者が配膳車まで下膳しに行く。
時間内に食べ終われなければ、別の所定の位置に下膳することになったり、
スタッフが持っていってくれることになる。

13:00〜14:00頃

検温や検査など

頻回に体温や血圧・酸素飽和度を測定しなければならない場合は、
昼からも検温を実施する。
そのほかに、内服薬は飲めているかや昼食の摂取量などの確認であったり、
体調の変化がないかの観察には必ず昼からも一度はチェックしに来る。
検査やリハビリの時間によっては、昼から行われる場合ももちろんある。
エコーや心電図など、安静にしていなけれ正確なデータが出ない検査なども、
お昼寝のタイミングを見計らって、寝てから看護師に伝え検査室に連絡してもらい実施することもある。

面会時間開始

多くの病院は、一般の面会が14:00前後から始まる。
家族以外の面会者は決められた時間に来てもらうように話そう。
ちなみに、抵抗力が低い状態で療養している患児に
新しい感染症を持ち込んだりしないようにするために、
12歳(小学生)以下の子どもや沢山の人数の面会はできないところがほとんどだ。
たとえそれがきょうだいであっても、病棟に入ることはできない。
元気になるまで我慢我慢。

15:00 おやつ

院内給食でもおやつがある。
フルーツのときもあれば、ウエハースやビスケットなどお菓子のときもある。
一日のトータル栄養量を管理栄養士が献立を組んでいるので、食べ過ぎということはない。
(給食以外に自分でおやつを与えている場合はオーバーしているかも)
小児は一気にたくさん食べられないので、一日のお楽しみだけでなく捕食で栄養を補う目的もある。
糖尿病の教育入院の場合は、決められたもの以外は間食してはいけないが、
給食で配られたおやつは食べていいよ。

夕方〜夜(夜勤帯)

日勤の担当から夜勤の担当に交代する。

18:00 夕食、18:30〜19:00 下膳

朝・昼と同様。特記なし。

19:00〜20:00頃

検温

夜勤帯での体調の変化を把握するために、検温がある場合がある。
夕食摂取量を聞いたり、夜の吸入や点滴などの処置に訪室することも。

面会時間終了

面会時間が終了すると、付き添い交代やよほどの緊急の場合を除いて、
一般の面会は終了となる。

21:00

消灯

他の一般病棟では22:00に消灯するところも多いが、小児科病棟は子どもの睡眠中の成長を考えて
21:00に消灯する病院がほとんどだろう。
他の成人一般病床もある混合病棟の場合は、小児が入っている部屋だけ消灯し、
廊下や他の病室は22:00頃まで電気が点灯している。

21:00〜翌7:00

巡視、点滴交換、処置など

消灯されてからも2〜3時間毎に担当看護師は、起こさなよう静かにコッソリ巡視のために訪室する。
点滴がなくなれば交換したり、患児の状態が変化していれば処置をしたり、
必要に応じて対応する。
二交替の場合は朝まで同じスタッフだが、三交代の場合は、0:30〜1:00頃に
準夜スタッフと深夜スタッフが知らない間に交代していることもある。

7:00になれば、一番最初の “ 起床 “ に戻り、また新しい一日が始まる。

安静度によって、適宜自由に移動可能

急性期で症状が強く現れている場合は、床上安静でベッドから子どもを出さないよう医師から指示がある。
そんな状態のときは、そもそも子どもはぐったりしていて動ける状態じゃないけど…
一旦見た感じでは症状が落ち着いていたとしても、検査データの結果や専門的な観察によっては
まだベッドから出てはいけないこともある。
おまる(ポータブルトイレ)をベッドサイドに設置して排泄する。
ある程度病状が回復すると、まずはトイレまでの移動が可能になる。
少しずつ体が慣れていき、病状も悪くならなければ、
病棟内を移動したりキッズスペースで遊んでも良いと許可がでる。
起床から消灯までの時間であれば、体調に差し障らなければ比較的自由に移動可能となる。
退院の目処が立つあたりになると、外出・外泊なども許可がでる場合もある。
スタッフに確認して、注意事項を聞き所定の手続きをしてから外に出よう。

平日と土日・祝はほぼ同じ

外来は土日・祝日は休みである(民間病院では土曜の午前中も診療しているところもある)が、
病棟は当たり前だが365日24時間営業である。
もちろん土日祝もスタッフは常駐している。
しかし大きな違いは、様態の急変や突然必要になった場合を除いて、
予定の検査や手術・シーツ交換・新しい薬剤の開始など、人手が必要になる特別なことは行わない。
また日勤帯の看護職員の人数も少なく、医師も当直制になっていて
必ずしも主治医が待機しているわけではない。
同じ科の当直担当の医師が対応することになる。
その他以外は、点滴や処置などルーチンで必要なことや、
ご飯や検温の時間などの変更はなく過ごすこととなる。
もしかしたら、土日祝は面会時間が少し長くなる病院もあるかも。
ちなみに主治医から退院許可が出た際には、土日祝でも退院は可能である。
正面玄関が閉まっていて、夜間・救急用の出入り口からしか病院内に入れないことがあるので、
びっくりしないでね。院内地図や案内図を探そう。

おまけ

入院中に実施する検査

自分も子どもも入院したことがないと、どんな検査をしているのか分からないよね。
実際どんな検査をしているのか、スタッフにいちいち根掘り葉掘り聞くのもアレだし…
そんな疑問や不安を解消するために、一般的な検査を紹介するね。

採血

子どもが嫌いな検査ワーストワンと言っても過言ではない、痛みを伴う検査だ。
採血は、安全に行われるように・また親が子どもの辛い姿を見ることのないよう、処置室に連れて行って実施する。
絶対に動かないように抑制帯で固定したうえで、さらに複数の看護師で行う。
病院によっては小児科医しか採血しないところもある。
検査項目や内容によって、採る量やスピッツの種類が違う。
ご褒美としてシールをもらってくることも。
刺入部に貼られた絆創膏にはアンパンマンやジバニャン、ドラえもんやピカチュウなど、
子どもが好きなキャラクターが看護師の手描きで描かれていることが多い。

尿検査

尿検査は想像がつくだろう。朝イチに検尿カップに尿を入れて提出する。
オムツ排泄している低月齢の赤ちゃんには、テープが付いている袋状の採尿バッグを
お股に貼り付けて採取するよ。

レントゲン

レントゲンは安静度が自由な患者は、時間がくると声がかかり、親がレントゲン室まで連れて行って実施することが多い。
ベッド上安静で機械やチューブがたくさん繋がれている場合や、病室から出ることができない場合は、
ポータブルタイプの機器を検査技師が病室まで持ってきてベッド上で実施することもある。
放射線に暴露するが、医療用の線量は安全であり気にしなくても大丈夫。
子ども用の線量に調節しているし、検査をしないで今の状態が分からないほうがよほど困る。
東京からニューヨークを飛行機で1往復したときに、宇宙から届く放射線を浴びている量よりも少ないよ。

CT

CTは放射線を使って、体の中を輪切りにした状態の画像を見ることができる。
レントゲンと違ってポータブルタイプがないので、どんな状態でもCT室に出向いて撮影しなければいけない。
車椅子やベッドごと搬送して行く場合は看護師が連れていく。
撮影中は数十秒じっとしていれば終わる。
造影剤を使うCTもあり、その場合は点滴の針を入れて行う処置になる。
普通のCTより鮮明に映し出され、細かい病変を調べることができる。
(喘息や造影剤アレルギーの既往があったり、腎臓が悪い場合は造影剤を使わないよ)

MRI

MRIは放射線を使わず、磁石の力で臓器を共鳴させて画像にすることができる。
物凄く大きな音がして、狭い筒の中に入って長時間(30分前後)じっとしていなければいけない。
小さい子や赤ちゃんは、鎮静で眠らせて撮影する場合が多い。
MRIも造影剤を使って細かく画像を映す必要があることも…
体に金属やペースメーカーが入っていると検査できないけど、骨折して入れた金属の中にはMRI可能のものもある。
整形外科の手術を控えている子どもの保護者は、これから入れる金属はMRI可能なものなのか主治医に聞いてみよう。

超音波(エコー)

エコーは、痛くも痒くもない検査。しかし子どもは暗い部屋で何をされるか分からないくて怖がって泣いてしまったり、
ガサガサ動いてしまってゆっくり病変を捉えることができない可能性がある。
検査慣れしていたり、かしこくじっとできる子は比較的すぐに終わることができるが、
安静を守れない場合は鎮静剤で眠ってから・もしくはお昼寝のタイミングを見計らって入眠中に検査することも。
心臓などの循環器系の疾患の場合は、眠っている間に安静心電図検査を行うこともあるよ。
胸と両手両足に電極を装着し、綺麗な波形が取れたらそのタイミングで終了する簡単な検査。
少しでも動くと波形が乱れてしまうので、起きていてよく動くとタイミングが合わなければなかなか正確な心電図が取れず時間がかかることも…

肺機能検査

喘息や呼吸器系疾患がある場合は、肺活量などの検査がある。
しっかり息を吸って〜、吐いて〜の指示がわかる子に行われる。

喀痰検査

文字通り、痰の中にどんな菌が混ざっているのかを調べる検査だ。
使う抗生物質を選択する手がかりになる。菌を培養して調べるので、結果が出るのにある程度日数がかかる。
カーペッ!!と痰が上手に出せる小学生くらいの子は簡単だけど、
それができない子は検査しなかったり、どうしても必要な場合はカテーテルを使って吸引され採取されることも。
基本的に苦痛がないよう必要最低限の検査しかしないので、そこまでして喀痰検査をすることは少ないだろう。

終わりに

リンゴの入院を期に始まった病棟紹介シリーズも、今回がこれで最後。
入院しないまま大人になるのが一番幸せなことだけど、
体調ばかりはどうにもならないもんね。
病気とは無縁の人も、知り合いや親戚の子が入院することになったときは、
療養生活を送っているかを知ることによって面会時などに活かせるよう、参考になれば幸いです。

☆子どもの入院についてシリーズ☆
第1回:子どもが入院!!病棟ってどんなところ?その1 〜安全に入院生活をおくるために知っておきたいこと〜
第2回:子どもが入院!!病棟ってどんなところ?その2 〜子どもが入院したときに必要なもの〜
第3回:子どもが入院!!病棟ってどんなところ?その3 〜病棟ってどんなところ?〜

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