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たそりんご

5人乗りの車の後部座席に3つ、チャイルドシートを設置してみた

育児

2018
12/11

[記事公開日] 2018/12/11
[最終更新日] 2018/12/30

乳幼児を車に乗せるのに必ず必要なチャイルドシート。
子どもが3人になるにあたって、最初に頭を悩ませたのは、
” 今乗っている車に、チャイルドシートは3つ乗せられるのか? ” という問題だ。
ゆったり座れるワンボックスカーやミニバンに買い換えるのも一つの手だが、
これからお金がかかるのに、できるだけ大きな出費は避けたい。
現在乗っている普通車で、どうにかして3人分のチャイルドシートを積めないかを検討した。
そしてなんとか、後部座席に子ども3人を座らせることに成功した。
今回は、チャイルドシートにはどんな種類のものがあるのかと、
実際に3つ設置したチャイルドシートを紹介するよ。

チャイルドシートは子どもを守る命綱

日本では道路交通法第71条の3第3項で、幼児用補助装置を使用しない幼児(6歳未満)を乗車させて
自動車を運転してはならないと決まっている。
なぜそんな法律があるのかというと、チャイルドシートを使用していれば救えたかもしれない命がたくさんあったから、
装着を義務付けて不運な事故から守るためだ。
警視庁のホームページによると、平成29年度の統計で致死率は
チャイルドシート適正使用0.04%に対し、不使用者は0.66%。
なんと、不使用者は ” 16倍 ” も致死率が増加するのだ!!

この前地元のニュースで、幼児二人が死傷したというのが流れていた。
親と同乗者の大人は軽傷で、3歳は車外に放り出され死亡・5歳は重傷だった。
そしてその車の中にも車外にも、チャイルドシートはなかったそう。
事故原因の相手の車の運転手を含むシートベルトをしている大人は全員生きていて、
チャイルドシートで守られていなかった子どもは死傷…
私的には、チャイルドシートに乗せていない親は虐待と同じだと考えている。
どんなに自分が気をつけて運転していたとしても、他の人がぶつかって来たら防げない。
子どもが本当に大事なら、チャイルドシートは絶対に装着しよう。

いろんなタイプのチャイルドシート

チャイルドシートには様々なタイプのものがあり、年齢や体格・体重によって
それぞれに合ったシートを使用しなければ効果がない。
呼び方もベビーシートやジュニアシートなど、形によって変わることもある。
大抵はベビーシートとチャイルドシートは兼ね備えられており、時期に応じて向きを変えて使用することが多い。
我が家は0歳、4歳、6歳用のものを準備する必要があった。
6歳のタソは、法律上ではもうチャイルドシートは不要である。
しかしシートベルトというのは、身長140cm前後以上の人が適合するものであることは知っているかな?
140cmというのは、個人差はあるものの小学校5〜6年生(10・11歳)の大きさなので、
6歳以上でも全く体に合っていないのだ。
なので我が家の感覚としては、タソも今後しばらく学童用ジュニアシートを使用するのは当たり前なのだ。
今まで様々なタイプのチャイルドシートを使ってきたが、チャイルドシートは結構幅を取るもので、
どう組み合わせれば3つ収まるのか…いろいろ検討する必要があった。
まずはどんなチャイルドシートがあるのかチェックしていこう。

ベビーシート・チャイルドシート兼用

新生児の頃から最大13kg位になる1歳半頃まで、長い間使えるシートだ。
体重や月齢に応じ、向きを変えて使用することになる。

赤ちゃん期

新生児・乳児期に使用するタイプで、進行方向に対し反対向き(後方)で設置する。
月齢では9ヶ月〜1歳半前後、体重では9〜13kgまでの赤ちゃんが使うベビーシートだ。
地面に対し角度は緩やかで、天井を向いているに近い状態。
頭が重い赤ちゃんは急ブレーキの際に進行方向に吹き飛ばされやすいが、この体勢でいると
重力が分散されるらしい。

幼児期

首も腰もしっかりすわり、体がしっかりしてくる9ヶ月〜1歳半・9〜13kg頃には、
角度も座席に沿うような感じになり、進行方向と同じ向きに設置し装着することになる。
ベビーシート兼用のもは、各メーカーの努力により
安価で簡単なものと比較するとシートのクッションが優秀であることが多い。
長時間のドライブや帰省にもピッタリだ。
しかしかなり場所をとるので、このタイプを設置するのは2台が限界だ。

物によるが、いちいちシートベルトの固定をし直さなくても、リクライニングの調節と
座席回転によって、乳児用と幼児用をチェンジすることができるタイプもある。

幼児用

幼児用のチャイルドシートは、ものによっては適正体重や年齢などが実に幅広くある。
それぞれのチャイルドシートの取扱説明書に記載されている体重・月齢をきちんと守って、正しく装着しよう。

背もたれと座面付きタイプ

先程紹介した兼用のものは、チャイルドシート自体にベルトとバックルがついていて、
車のシートベルトはチャイルドシートを固定するために使用していた。
この幼児用チャイルドシートは、背もたれと座面がついていて、
車のシートベルトを直接体にあてて装着するタイプだ。
子ども二人までなら、後部座席に2つ両サイドに設置していても、
すーーーーーーっっっっっっごく狭いが、真ん中にギリギリ大人一人が座ることができる。

座面のみのタイプ

お尻の下に敷いて、シートベルトを直接体にあてて装着するタイプ。
上記のチャイルドシートより簡易的なもので、安価で持ち運びが便利。
他の車に積み替えるのも簡単なので、他の大きな車で友人や親戚家族とあいのりして出かける際などにも
気軽に貸し借りや持参ができる。
長距離はお尻が痛くなるかな?タソもリンゴも特に文句は言ったことないけど。

幼児・学童用

ここからが本題。今までたくさんのチャイルドシートを使ってきたtasoringo家。
さっきまで紹介していた画像のチャイルドシートは、全て我が家で実際に使用してきた
歴代チャイルドシート達なのだ!!その数、合計6つ。
私の車とパパの車それぞれ、いちいち載せ替えるのが面倒なので、
すぐ乗れるよう常に設置しているのだ。
何人子どもおるねんってくらいチャイルドシートを保有しているんだけど、
それでも今まで使っていたチャイルドシートでは、3つの設置は不可能だ。
そこでパパにネットショップでいろいろ探してもらって、
今まで見た中で一番コンパクトなジュニアシートを発見!!
mifold(マイフォールド) ジュニアシート
もうこれしかないと思い、ためらいなく購入。

お尻の幅はアジャスターでサイズを変えて座る。
問題となる身長140cmまでの差を埋めるために、シートベルトにさらにベルトを着けて、
体に接する長さを調節し、肩と腰の位置が合うように装着することができる。
ちゃんと安全基準の ” Eマーク ” に適合していて、国のお墨付き。
とっても小さいけど、きちんとチャイルドシートとしての役割は果たしてくれそうだ。

ルン用のベビーシートを運転席の後ろに設置し、真ん中と助手席の後ろにコレを設置。
なんとか3人全員座ることができる!!やったーーーーーー!!!
車を買い換えなくて済んだ…!!!!
もともと私の車は新卒の時に買ったもの(ちなみに車種はプリウス)。
私も夫も一時期車通勤だったため、2台所有している。
メインは夫のコンパクトカーを普段遣いにしており、私が電車通勤になってからは
プリウスは月に1回乗るか乗らないかに激減した。
維持費が勿体なくて、どちらか減らそうか…と話していたんだけど、
愛しのマイカーを売り飛ばさなくて良かったよ…

今は私の車に毎日3人乗せて、タソとリンゴの保育所送迎をしている。
ルンの横に座りたいお姉ちゃんたちは、真ん中の席が物凄く狭いが、
そんなことは二の次という感じで隣のポジションを奪い合う。

チャイルドシートは助手席に乗せないで!!

そして一番大事なことは、絶対に助手席に設置しないこと!!
厳密に言うと、エアバッグがついていない席に設置しよう。
なぜ我が家がここまでして後部座席の設置にひどくこだわったかというと、きちんと理由がある。
助手席には、エアバックシステムがついている車がほとんどだ。
凄い勢いでエアバッグが開くと、チャイルドシートに相当な衝撃が加わる。
エアバッグはね、火薬で爆発させた圧力で瞬時に膨らませるんだよ。
そのエアバッグがチャイルドシートや、座高の高さが足りない子どもの顔面や小さな体にぶつかることを考えると…
大人でも、シートベルトをしないで直にエアバッグの衝撃を受けると、心臓や消化管破裂をする。
(実際に死亡例あり)
事故自体では軽傷で済んだものが、エアバッグのせいで死傷しては意味がない。
子どもが後ろを嫌がったり、親が乗り降りが楽という理由などで
助手席にチャイルドシートを設置するのは絶対にやめよう。

おわりに

この記事を見に来てくれているということは、チャイルドシートを設置したいと考えている人だろう。
子どもの命を守れるのは、親しかいない。
親戚や友達でチャイルドシートについて相談されたり、検討している人がいたら、
この記事をぜひ紹介してあげてね。


外部リンク:警視庁・子供を守るチャイルドシート