長女の "タソ" ・ 次女の "リンゴ" ・三女の " ルン " とともに、育児をもっと楽しむための情報ブログ

たそりんご

小さい子どもがいる主婦の就職活動

育児

2015
11/21

[記事公開日] 2015/11/21
[最終更新日] 2015/11/28

リンゴが1歳になるにあたり、仕事をしようと思い立った。
家でじっとしていては何も始まらない。腹をくくってすぐさま行動しなければダラダラと月日だけが過ぎていき、気づけば1歳なんてすぐ迎えてしまう。
2014年9月から無職になった子持ちアラサー専業主婦の就職活動を記録する。小さい子どもがいながら仕事を始めようと思っていても、何から行動を起こしていけばいいか分からないママ達の参考になれば幸いです。

子どもをみてもらえる人を探そう

両親・義父母

何といっても、働くには子どもを誰かにみてもらわなければならない。
自分の両親や義父母が退職している・専業主婦などでどちらかの実家に頼れるなら、力になってもらおう。
みてもらうにあたり、取説じゃないけど注意事項など守ってほしいことはあらかじめキチンとリストアップしておいて、困ったときにいちいち職場に電話してくることのないように準備しよう。

伝達事項

  • 体調が悪い時・ケガをしたとき・熱が出たときに行く病院の診察券や保険証・こども医療証を毎日持っていく。
  • アレルギーや喘息などの持病がある場合は、症状が出たときの対処法を具体的に指導しておく。(エピクイックや吸入薬の使用方法など)
  • しつけの方針で、甘やかして決まった時間以外におやつをあげすぎない・食後は歯磨きや仕上げ磨きをするなど、生活習慣で守ってほしいこと

基本的には預ける場合、時々感謝の気持ちを忘れずに。いくら孫が可愛くても、一旦子育てがおわったジイジ・バアバには過酷な任務である。
若いママですら子育ては疲れるものなのに、体力も2~30年前よりは当然落ちている両親が疲れないわけがない。
保育所なら月に何万円も月謝を払う。それだけ大変な子守を善意でやってもらうんだからね。

託児施設

公立・私立の保育所、認定こども園

地域によっては待機児童ゼロの場所もあれば、ひとつ隣の市なのに先の見えない定員の空き待ちを何か月も要するところもある。
うちの市では後者であり、共働きですらすぐに入れない状況である。
人気のない保育所ならわりとすぐに審査してくれることがあるんだけど、実際に送迎するとなったら遠い場所や、周辺環境が良くない場所・口コミや評判が悪いとことなどは避けたほうがいい。
公立の保育所は住民税の額で保育料が決まっているが、私立の場合は公立に準じているところとオリジナルの保育料が設定されていたり、制服代・施設維持費など私立ならではの出費がかさむことが多い。
家に代わり子どもが1日の大半を過ごす保育所。保育の方針やセールスポイントなども重要なので、募集要項などをよく読み家族と相談して決めよう。

認可外保育園・企業が経営している託児施設

上記の保育所の定員が空くのを待っていられない場合、認可外保育所や職場に併設されている託児所を利用せざるを得ない。
大抵は定員に余裕があったり、もちろん働いていなくてもすぐに預けることができるのが魅力だ。保育時間を長くとってもらえたり、送迎付きの場所もある。
保育料は安いところもあれば、一般的な家庭が支払う公立の保育料より少し高いところもある。
規模が小さいので園庭が小さかったり様々な月齢の子どもがひとまとめのクラスだったりすることがあるが、季節のイベントや遊びなどは工夫を凝らしたり努力しているところもある。
アットホームで保育士と子どもの距離が近く、一人一人をしっかりみてくれるなどメリットもあるので、毛嫌いする必要はない。
一時期、悲しい事件が報道されたこともあるが、あれは稀なことなので運が悪かったとしか言いようがない。きちんと運営している託児所からしたらイメージダウンになる迷惑な話だ。

tasoringoの就活の実際

ここからは、私が実際に行動した就職活動の流れを残していく。

市役所で保育所の申込用紙を手に入れる

上記のように、まず子どもを預ける準備をする。市によって名前は違うかもしれないけど、児童福祉課のようなところで今年度の入所申込書を貰う。
時期によっては来年度の募集もしていて、引き続き同じところで来年度も預ける予定ならば同時に申し込み用紙を貰っておく。
とても理不尽な話だが、子どもを預けないと働けないのに、逆に先に仕事を見つけてきて内定をもらわないと入所できない。
企業によっては保育所が決まるまで就労開始日を待ってくれる優しいところもあるかもしれないが、人気の求人だったり急募だったりすると不採用が目に見えている。
そして収穫がなく仕事が無いから預けることができない。悪循環だ。

必要書類を調達しよう

就労証明書

必ず必要なのは両親の就労証明書だ。
まずパパは確実に働いているので、パパの会社に市指定の用紙を渡し、就労証明書を書いてきてもらう。
保育所は基本、両親が働いていたり学校に通っているなどの理由がなければ入所の優先順位がガクッと下がる。
特に専業主婦がのんびり空き待ちなんかしてても、待機児童が多い地域では一生順番は回ってこない。(すぐ入れる市はいけるだろうけど)

就職活動中の証明書

うちの市では、専業主婦の片方無職よりほんの少し点数が加算される枠がある。就職活動をしている証拠になる証明書を提出すれば、ほんの気持ち有利となる。
そこでわが市で必要なものは、以下のどちらかが必要だった。

  • 公共職業安定所で求職活動中の場合…ハローワークカードと紹介状の写し
  • 直接会社に面接に行っている場合…採用選考証明書

いずれも有効期限は保育所書類提出の2か月以内のものだそうだ。

ハローワークカード

ハロワで就活する場合、まず最初に ” ハローワークカード ” というものをつくり、個人情報などを登録する。するとカードと番号が発行され、そのカードもしくは番号があれば、全国のハローワークを利用できる。
引っ越しした先でも求人を探したり紹介してもらったりができるのだ。

紹介状

求人票のなかからココいいなと思った企業を伝えると、ハロワの職員がそこの人事担当の人に面接のアポを取ってくれる。
そして面接の日時が決定したら、ここで初めて ” 紹介状 ” というのを発行してくれる。
その紹介状があれば、職安経由で面接に行ったことになるので求職活動しているという証明書になるそうだ。

採用選考証明書

これは市指定の用紙があって、「この人あなたの会社に面接しにきた証拠のサインちょうだい」という紙だ。
この用紙を面接時に保育所の申込で必要だから書いてほしいと託し、合否関係なく就職活動は実際にしましたよという証明をしてもらうのだ。

どっちにしても、手に入れるにはとにかく本当に就活するしかない。

内定証明書

就労証明書と同じ書類を使う。これは効力が就労証明書の次に強いもので、近い将来働くことが約束されていることを意味する。
今働いている人よりは、まだ現時点で働いていない分ランクも少し下だが、無職で就活中よりは預けなければならない優先順位が高い。

就労中>内定>求職中>これから働こうかなと思っているけど何もしていない

の順だ。
これにさらにポイント加算されるのは、既にどこかの託児所に預けている・兄弟がいる・一人親家庭である など。
これを見ると、ただの専業主婦で先に保育所の空き待ちをしている人がいつまでたっても入所できないのは、優先順位からして納得である。

9月上旬(リンゴ9か月)人生初のハロワへGO

しなければいけないことは分かった。じゃあどうやって書類を手に入れようか。
まだハロワのシステムが分からなかったから、紹介状は求人票と同じぐらい手軽にすぐもらえるものだと思い込んでいた。面接の約束を取り付けなければならないなんて知らなかったわ…
とりあえず歩いて行ける距離にハロワがあるので、生まれて初めて無職の花園へ出向いた。タソと手をつなぎ、リンゴをベビーカーに乗せて。
最初は前の職場に戻る気満々だったんだけど、これを機に新しい世界を見てみたくなった。
他にももっと待遇のいいところはあるんじゃないか?と。
バリバリやってる大きな病院じゃなくても、もう少し小規模な病院やクリニック、老健施設、デイケア、訪問看護など…
とにかく家から近くて、ゆったり週4日ぐらいで、夜勤なしで、子どもの急な発熱などでも帰らせてもらえて…
そんな淡い期待を抱きつつ、求人を探す。探す。探す。
最初は登録に時間がかかったので、タソの集中力が切れたのもあり2社程印刷して帰宅。

条件とにらめっこ

持ち帰った求人票を見て、家族と相談する。託児施設があるけど家から遠かったり、なかなかいいと思うところが無い。
仕事はなんぼでもあるけど、あれもこれもと条件を選りすぐっていくと当然該当しなくなっていく。まだもう少し時間はあるので、今回は見送ることにした。

9月下旬(リンゴ10か月)再びハロワへGO

しばらくは同時進行で看護師転職サイトやweb上・タウンペーパーのチラシなどで求人募集を調べていた。
かなり膨大な数があり、世はこんなに仕事があるのに何で相思相愛のところが見つからないのだろうかとブーブー言ってると、あっという間に半月ほどが過ぎた。
シルバーウィーク明け、またハロワへ出向いた。平日にこんなに賑わっているのは市役所と病院とハロワぐらいじゃないかな?
そして再び求人を見せてもらう。ママを応援するコーナーがあって、キッズスペースだったり女性の就労支援があったりと力を入れているところなので、タソは絵本やおもちゃ・DVDなどがあるスペースで楽しく時間を潰してくれていた。
リンゴはベビーカーで寝ていたり、しばらくして起きたら膝に来たりしていた。

A病院にアポ

隣の市で、そこは今度引っ越す予定の市にある病院で、ふと目に留まった求人があった。
” 日勤常勤 週休二日制(休みは日曜と他の曜日シフト制) の透析室の看護業務 ”
日勤で正社員かぁ~!珍しい!そこはそんなに大きい病院ではないけれど、外観はとてもきれいでオシャレな施設で、関連病院も複数ある医療法人だ。
ただ、給料が…安い…日勤だから仕方ないとはいえ…
とにかく紹介状が欲しかったので、A病院に面接へ行くことにした。紹介担当の職員経由でアポを取ってもらう。
面接の間タソとリンゴをみてもらわなければいけないのだけれど、母が会社から帰ってくる時間の都合がある。平日は18:30頃に、土日ならいつでもいけるからその中で面接してもらえないかと要望を出したら、考慮してくれて18:30みたいな遅い時間でもOKだった。

数年ぶりの履歴書作成

学生時代、卒業見込みで前の職場に面接に行く際に履歴書を書いた。それが一番最後に書いた履歴書だ。あ、違う違う。タソを産んだ後、2年前に育休明けてすぐ助産師学校を受験したときにそういや1回願書に書いたな。落ちたけど。
その時の証明写真も残ってた。撮影から3か月以内じゃないとダメなのに、そんなに変わってないからいいやと思って写真は使いまわした。(最低)
履歴書、地味に面倒くさいよね。

10月上旬(リンゴ10か月)A病院面接

スーツを着て、母にタソとリンゴを預け、チャリを借りA病院へ。外はもう真っ暗。
着いてしばらく待たされ、人事担当の30代ぐらいの男性が登場。事務室的なところへ行った後、看護部長と透析室の主任が登場。
人事さんが「すみません、会議室が空いてなくて…こんなところで申し訳ないです。」と、デイルーム的な食堂的な場所で面接開始。
志望動機や勤務の条件・以前いた職場で何をしてたかなどを一通り喋る。
気になるのが始業時間。8:00からというのが結構早くて懸念していることを伝えると、子どもが小さい間は時短が使えるから常勤でも大丈夫であること・子育て主婦が多く働いているから、熱が出ても気兼ねなく早退できることなどを話してくれた。
人が足りないしすぐにでも来てほしいとその場で内定となり、透析室の見学もさせてもらった。
その後看護部長と主任と別れ、最後に人事担当と雇用条件の用紙を見ながらいろいろ確認していった。
ただA病院は託児施設がない。保育所の空き待ち中であり、早ければリンゴが1歳になる11月・保育所に入れなければ12月までは待たせて欲しいこと、最悪の場合年明けにまでもつれこんだら認可外を視野に入れて探すので、毎月月末に保育所が空いたかダメだったかの報告をしますと伝えた。
これについてはどうしようもないことだし、向こうもわかってくれているらしい。
承諾してもらい、その日はお開きとした。所要時間1時間。長かった…

迷ってる

面接直後は働く気満々だったのだが、とりあえず紹介状をもらうために面接を受けたところに決めてしまっていいのか悩んだ。
週4でパートという私の理想は崩れ、年間休日が109日しかないことがネックだった。土日祝ですら決まって休めない。その割に給料はイマイチ。
周りに相談したが、あまりよくないようなだったので一旦保留とした。
一晩モヤモヤし続けて、ずっと気がかりで居ても立っても居られない。翌日人事担当に電話した。
前日の面接のお礼と、まだ就活しだして最初が御院だったため、もう少し他の病院も面接を受けてみたい旨を素直に伝えた。
やはり快諾してくれ、その面では本当に融通の利く感じの良い病院だなと思った。そしてまたこちらから連絡しますと伝え、就活を継続することとした。

第一回目はここまで

今回は子持ち主婦の就活の流れと、実際に私が実行した就活1社目の面接のことを書き留めてみた。
長くなったので今回はここまで。
次回は2社目のアポの話をするよ。文字数によっては3社目までいくかな?いかないかな?書いてみないと分からんな。
次回もお楽しみに☆

子持ちの就活記録シリーズ
プロローグ:ワーキングマザー復活の準備
第二回:子持ち専業主婦の就活は続く
第三回:子持ち主婦の就活完結編~内定・託児所決定~