長女の "タソ" ・ 次女の "リンゴ" ・三女の " ルン " とともに、育児をもっと楽しむための情報ブログ

たそりんご

ワーキングマザーの苦悩

育児

2015
5/19

[記事公開日] 2015/05/19
[最終更新日] 2015/11/09

今の時代、女性の社会進出が当たり前になっている。
少子化に歯止めをかけるために、働きながら子育てができるようような支援制度を推進しているようだけど、実際にはワーキングマザーの就労状況は過酷なままである。
私は新卒から急性期の一般病棟に勤務し、常勤でフルに働いていた。
日勤はもちろん朝から夕方まで。夜勤は2交代で月に5~6回入り、その間は1日半も娘と会えない状況であった。
まわりのサポートがなければ絶対にこなせなかったし、ワーキングマザーが働きやすい環境であったとはお世辞にも言えない。結婚してからも「定年まで頑張るねん!」とやる気をメラメラと燃やしていて、育休中も「子育てと仕事の両立やってやるぞ」と気合十分。
いざタソ出産後1歳になり復帰したが、そこにはあまりにも辛いジレンマとの葛藤が待っていた。
そしてリンゴの出産を期に、子どもが小さい間は夜勤はやめておこうと思い退職した。
うちの病院は0歳児の母でないと夜勤免除されないため、日勤だけにしたいなら非常勤(パート・アルバイト)にならなければいけないからだ。
育休から復帰しリンゴを出産するまで、1年共働き主婦で過ごした。過酷すぎた…
現在看護師で現在妊娠中・育休中で退職せず復帰する予定の人たち!本当に頑張って~~~~!

日勤の場合(8:30~17:00)

朝は戦争

我が家は当時パパの出社時間が早く私が車通勤であるため、7:30には市の保育所まで送っていた。
タソを出発1時間前に起こしてもなかなか朝ごはんが食べ終わらない。6:15 には起こすので眠くて機嫌が悪いのだ。今思うと1歳で6時過ぎに起こすのはかわいそうだったなと思う。
ここで体調が悪ければ全ての予定が狂う。明らかに38.0℃台の発熱があれば自部署の看護師長職場に電話し、受診→院内の病児保育に預けなければならない。
そう、子どもの体調が悪くても休むことはできないのだ。
元職場の病児保育料は1日2000円に昼食別途必要。わざわざお金を払って他人に娘を看病させ、自分は仕事をしなければいけない。
何もなくいつも通りなら8:00に病棟に着き情報収集を始める。
8:30から始業、定時に終われば17:00に退勤。

早くお迎えにいかなくちゃ

時々病棟会や必修研修などがあれば事前に実家に伝えておき、保育所のお迎えを依頼する。
私は大抵自分の仕事は定時までに終わる。しかしパートNsが16:45とかになっても時間内に仕事が終わらなさそうなら、残っている仕事を全部引き受けてパートを定時に帰らせる。余った仕事は常勤が尻拭いをする。
着替え・運転時間を考慮すると、17:20には職場を出なければ18:00までに保育所に着かない。
18時を超えると延長料金が発生する。忙しいときは18:00ぐらいまで長引くため、私の母に会社帰りにお迎えに行ってもらうように段取りをする。
いつも迎えに行けないときは連絡をせず、逆に「今日は行けるよ」という時だけLINEする。
忙しいときに休憩室にスマホをいじりに行っている暇はないのだ。
定時に帰れた時は保育所から直接自宅に帰る。最後のほうになると、残っている子どもも少なく寂しそう。
迎えに行ってもらった時は実家に迎えに行き、娘だけご飯を食べさせてもらい自宅に帰る。
帰ってから子どもを風呂に入れ、寝かしつける。
そのあとに夕食を作り、帰宅したパパと夕食をとる。次の日の弁当の準備と洗濯をして全ての用事が終わるのは23時すぎ。

夜勤の場合(16:30~翌9:00)

出勤までにパワーチャージ

朝9:00に娘を市の保育所に預ける。その後は14:00まで夜に備え寝だめする。
途中昼ごはんのために起き、職場に持って行く自分の夕食・夜食を準備する。
本当に時々パパの晩御飯も作ることがあるが、バターライスなどいっきにたくさん作れるものの場合のみである。笑(ごめんね)
14:00に軽くシャワーをし、15:00に出発。
15:40頃に病棟に着き情報収集を始め16:30に勤務交代。

実家は大忙し

娘はというと、またまた実家の母がお迎え・夕食・お風呂・寝かしつけをし、翌朝7:40頃に保育所に送りに行き、母は出社する。
実家に一緒に住んでいる妹が時々世話を手伝ってくれる。
二交代なので朝まで働いた後、9:00退勤。朝日がまぶしいなか帰宅し、風呂に入りご飯を食べ、泥のように眠る。
17:00に娘を保育所まで迎えに行き、ご飯・風呂・寝かしつけ。

周りのサポートは不可欠

日勤も夜勤もほとんどといっていいほど、実家のお世話になっている。
当時パパは7:15出発・22時頃帰宅であったため、平日はほぼいないものとなっている…
一週間娘の寝顔しか見れず、土日になって久しぶりに会話するので「一週間でまた大きくなってる」という言葉をよく聞いた。
今は違う会社に転職し、8:30出発で20:00~20:30頃帰宅。朝も晩も育児に参加している。
これが私の現役時代に実現していたら退職しなくても済んだかもなあ…

子どもが病気になったら

最初にちらっと言った、子どもが病気で保育所に行けない時は本当に困る。
日勤で勤務中に保育所から電話がかかってきたら、早退してそのまま病院なり様子見なりできる。これが勤務前なら大変だ。
一度、夜勤前の14:00頃にお迎えコールの電話がかかった。今連れて帰ったら夕方出勤できない。
穴をあけることはできないため、実家の母が帰ってきてバトンタッチできる時間まで行けませんと師長に連絡し、夜勤メンバーにも伝えてもらう。
母が帰ってきて38℃超えのわが子を預け、1時間遅刻(1時間単位で有給使える)で出勤した。
超ママっこのタソが高熱でしんどく、「ママーママー」と大泣き。
休憩中に何度も母から携帯に電話がかかってくる。でもどうしようもないのだ。私は帰れない。
パパも前の会社は融通がきかない。
そして母から「こんな高熱出てる子預かって、万が一なんかあったらよぉ責任とられへん。そんなんでも休まれへん職場なんやったらもう辞めさせてもらったら?」と。
タソも、母も、私も、仕事と育児を両立できなくなった瞬間だった。

仕事と子育てのジレンマ

元気な時も、夜勤で実家に泊まる時はママーママーで泣いて大変だったようだ。
ご飯は食べない、機嫌が悪い、寝ない…
母も正社員で朝から夕方までフルタイム勤務のなか、40代半ばで再び1歳児を育てているようなものである。
孫の世話にも限界がある。ママもいるなか土日にゆっくり遊ぶだけとは訳が違う。
そして何より、子どもが寂しい思いをしていた。
生まれてから1年間、片時も離れたことがなかったママが朝から晩までいない。
日によっては晩もいない、次に会えるのは翌日の17:00。
しかもそれはいつ訪れるか分からない、シフト制の勤務である。
土日2日休める日なんてない。家族水入らず過ごせるのは一か月に1~2回。
そして離乳食は完了期であったが、母乳もまだ飲んでいた。
それが突然、好きな時に飲めなくなったのだ。
熱が出てしんどくてもママはそばにいてくれない。
知らない保育士・看護師と過ごすのだ。
1歳児にはあまりにも我慢することが多い。こどもにはいい迷惑である。

専業主婦は理想の生活

リンゴを妊娠し、これが二人分…産前8週前まで夜勤も他のスタッフと同じ数をこなし、今回退職した。専業主婦になった今、生活がガラっと変わった。
朝起きてパパの弁当を作り、朝洗濯をし、皆で朝食をとりパパを見送る。
子どもたちと買い物や児童館に行き、昼前に帰りご飯を食べる。
歯磨き・昼寝をさせ、起きたらおやつ。
夕方好きな時間から夕食の準備を始め、ニュースを見ながらご飯を食べる。
お風呂に入っているときにパパが帰宅するので、リンゴの湯上りのお世話や着替えをしてくれ、タソをお風呂に入れてもらえる。
のんびりアイスクリームパーピーなんかもできる。趣味の裁縫もできる。
今までは寝かしつけ中に疲れて眠ってしまっていたが、今はピンピンしている。
子どもたちは一日中ママにべったり。こんなんでいいの?という程、のんびり過ごしている。

できればこのまま専業主婦を続けたい。それができたらどれだけいいだろう。
専業主婦には休みがない!というが、ワーキングマザー目線から言うと毎日が休みのようなものである。

再び戦地へ

ただ、この楽な生活も長くは続けられない。
退職後8か月で私の貯金は半分になったので、リンゴが1歳になって働かなければ自分の小遣いがなくなる…
生活はやっていけるが、一切娯楽のない我慢の日々が始まるのだ。
マイカーを売らなければなくなる・携帯は止まる・美容院に行けない・友達と遊べない・服が買えない。
食べて寝るだけの、生物として生きるだけの生活が待っている。なんてこった!
パートで平日週4日勤のみ働くと少しはマシなのだろうか。
そしてパパが育児参加できる時間で仕事に行くので、実家に迷惑をかけずに続けられるかもしれない。
実際に続けてみて、またパート時の負担具合などを記事にしてみよう。

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