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たそりんご

卵アレルギーと付き合って1年1か月が経過

絵日記

2016
7/31

[記事公開日] 2016/07/31
[最終更新日] 2018/11/21

リンゴが卵アレルギーと診断されて早1年1か月。
卵除去生活もまぁまぁ慣れてきた頃…去る4月、久しぶりに採血し今後の方針を聞いてきた。
卵除去と付き合うなかで体験したことや食品のこと・リンゴの経過や今後の見通しなどを報告するよ。

卵を使っていない食べ物を探すのは、まるで宝探し

この1年で、食べ物は非常に気を遣った。
アレルギーと無縁な人は、「加工品や市販の食べ物って、卵使ってるものばっかりで食べられるものなさそう。」
というイメージを持ちがちである。
実際にリンゴが卵除去を始める前は、私もそう思っていた。
タソのときは全く気にせず食生活を送っていたからね。
最初は原材料の表示を見るのも面倒だった。
しかし、案外思っていた以上に卵を使用していないものは多く、原材料の表示を見るのも習慣になってくると全く苦にならなくなった。
(実際美味しいものやお菓子などは使われているものは多いのが事実なのは悲しいけど…)
そんななかで、入っていそうで入っていない食べ物を発見したときにはテンションが一気にアップ!!ここぞとばかりに財布の紐が緩くなってしまう。
次にいつおいしい除去食品に出会えるか分からないから必死になる母。
最近はファミレスのお子様メニューにも ” 低アレルゲンメニュー ” なるものもあって、品数は限られるけどハンバーグに卵が入っていないものなどがある。
便利な世の中になったものだ。

同じ食品でも、お店やメーカーによって卵が入っていない場合も

きのこの山、たけのこの里

昔からお馴染み、有名なmeiji(明治) ” きのこの山・たけのこの里 ” 。
形が違うだけで、中身が一緒と思ってる人は多いのではないかな?
私もリンゴが卵アレルギーでなければ調べなかったし、知らなかった。
結論から言うと、

” きのこの山には、卵が入っていない!!たけのこの里には、卵が入っている!! ”

この事実は大きい!ありがたい!そして一歩間違えれば卵を食べてしまうという危険性を秘めている。
なぜこの事実を知ったかというと、きのこの山・たけのこの里がそれぞれ6袋ずつ(計12袋)入ったパックを見つけたからだ。
タソはチョコレートが大好きで、もちろんこのお菓子も好き。
院内保育の託児所に預けていた時に、おやつを毎日持参しなければならなかった。
そこで少しずつたくさん入っている小分けされたおやつをいつも週末に探し求めているのだが、丁度いいものを発見したので早速チェック。
裏の材料の表示を見て驚愕した。似ているのになんできのこの山には卵が入っていないのか…
それはきのこの柄の部分が ” クラッカー生地 ” でできていて、たけのこのbodyはクッキーのような生地でできているからだ。
カリカリとした丈夫なクラッカー生地のおかげで、リンゴはひとつ食べられるお菓子が増えた。
我が家はタソとリンゴそれぞれお菓子入れを分けている。
すぐ食べさせてあげようとしたときにいちいち小さい文字を漏れなく確認しなければならないのが面倒だし、
時々「どっちが入ってない方やっけ…?」となってしまう。
このお菓子パックを買ったときには、忘れないうちにまず最初にきのこの山をリンゴのお菓子袋に投入しておくと間違えなくて済むの。

コロッケなどの揚げ物

パパとリンゴはコロッケが大好き。パパの好きな食べ物ランキング1位はコロッケだ。
ちなみにパパの好きな食べ物ランキング上位3位までは、tasoringoの手作り料理はランクインしておらず、出来合いのものや外食で食べるものばかりだ。
それは置いといて、そんな我が家にコロッケは必需品であり、大抵のコロッケには衣のつなぎに卵が使用されている。
でもよ~く観察していると、ごく稀に卵を使用していないコロッケに出会えることがある。
スーパーのお惣菜売り場でゴロゴロとバラ売りされていて表示のない物は怪しいのでスルーするけど、時々商品POPの枠内に小さく材料を書いてくれている親切なお店もあるよ。
また5個入りなどのパックは必ず加工品として原材料が記載されているので、根気よく探してみてね。
ちなみにコーンクリームコロッケやカニクリームコロッケなどの、クリームコロッケ系は卵を使っていないことが多い。(買う前に一応確認して!!)

パン

当たり前だけど、パン屋さんのパンって本当美味しい。
リンゴが最初に卵アレルギーと思われる症状が出たのもパン屋さんのパンだった。
入っているよね、卵。美味しいよね。
でも数は少ないけど、卵の入っていないパンももちろんある。
ただパンは、卵が入っていないものはハード系が多い。1歳のリンゴには硬い場合があるが、塩パンやアンパンなど美味しいものもある。
時々パパが仕事の帰りにお土産で卵なしのパンを探して買ってきてくれる。

マヨネーズ

マヨネーズといったら、卵とは切っても切れない関係である。マヨネーズはコクが出るし、普段の味付けに飽きたら少し足すだけで別の料理になるほどの無限の可能性を秘めている。
特に親がマヨラーであった場合、マヨネーズを使えないとなると非常に辛い。
しかし、あるんだな~これが。卵の入っていない、 マヨネーズ ” 風 ” 調味料… ” マヨドレ ” 。
これを知ってからは、先にマヨドレで味付けしてからリンゴのを取り分けて、ちょっと普通のマヨネーズを後から追加して味を調える。
やはりマヨネーズの味を知っている大人からしたら、マヨドレは若干物足りないというか少し違う。
でも赤ちゃんや子どもには十分過ぎるほどマヨネーズに限りなく近い。
そして植物性素材でコレステロールもゼロなので体にも優しいし、マヨネーズを使いすぎる大人も(割高ではあるが)マヨドレを使ってみるのも手だね。
ブロッコリーなどに目の前でかける場合も、皆と同じ~とリンゴも嬉しそうだ。

除去したつもりでも事故は起こる

せっかく表示していても見落として与えてしまったら取り返しのつかないことに

原材料の表示って、物にもよるけど本当に細かくて小さくて読みづらい。
しかも含有量の多いもの順で、ズラーーーーーっとただ羅列されているだけである。
その中から、いろいろな呼び方で表示されている卵を見つけるのほ気が遠くなる作業だ。
卵、鶏卵、全卵、卵白、卵黄などなど…特に普通に ” 卵 ” とだけ一文字で書かれているものを見落としてしまいがち。
親切なものは(原材料の一部に、卵、小麦、大豆、乳を含む)と念押しで書いてくれているものもあり、そこに卵があるとすぐに気づくことができる。
物によっては、既に本文に表示されているものは敢えてそこまでもう一度書いてくれない。
こんなに長年習慣づけても、つい最近ミスってしまった…
朝食後、タソのおやつをリンゴが欲しがったので表示チェックをしたときだ。
本文中に卵が既に書かれてあったのだが、卵アレルギーとは関係なく摂取できる ” 卵殻カルシウム ” に気を取られ、もっと前のほうに書かれてあった卵を見落としてしまっていた。
いけるわ~と思い親指1本分程度だけ与えると、40分程してから急に何の前触れもなく全ての朝食を嘔吐してしまい、胸骨の辺りと腰背部の辺りに少し蕁麻疹が出てしまった。
しかも外出先で…泣。お店には迷惑をかけてしまった。すみませんでした。
今まで体調が良かったのに突然リンゴが嘔吐するのはアレルギーしかないと思い、嫌な予感をしながら帰って即もう一度読み返すと、やはり普通にサラッと卵と表示されていた。
やってしまった…ごめんねリンゴ。
こんな時は責任を感じマジ凹みしてしまう。

日常に潜む罠!注意しなければいけないことはたくさんある

本当に怖いのは既製品なんかではない。
むしろ既製品は全てしっかり表示されているため、入っていないと判明した時点で安全だ。
それ以上に要注意なのは、

  • ” 他人の手作り “
  • ” 外食 “
  • ” 一応気にしているつもりだが卵除去が習慣化されていない祖父母 “

である。

1. 他人の手作り

手作りは、当たり前だが何を入れたのは作った人にしか分からない。
原材料を表示されているのは、手作りでも販売されているものだけだ。
わざわざ「これ卵入っていないからね!」と伝えてくれる人からの手作り食品以外は、基本的には入っているものとして疑い、食べさせるのはやめておこう。
(そんなこと言ってくれるのは実&義父母と、気の知れた仲のいい友達だけだけどね…)

2. 外食

メニュー表に卵と書いてある店は非常に少ない。
これも手作り同様、使っているかは店員にしか分からない。
大人の物を取り分けてあげようと思っている場合は、和風パスタやサラダなど、どう考えても確実に入っていなさそうなもの以外は念のため店員に確認しよう。
特に揚げ物の衣系と、ハンバーグやミートボールなどのひき肉のつなぎ系は要注意!!
普通に料理本やネットで調べたレシピで標準的に使われているようなものは、ほぼ入っているものとして考えよう。
ビュッフェやバイキング形式のお店では、料理についている名札のようなものにアレルゲンの原材料を表示していることが多いので助かる。

3. 一応気にしているつもりだが卵除去が習慣化されていない祖父母

かわいい孫が卵アレルギーであるならば、私たち親の次に最も心配して気にかけてくれるのは、両家の両親(祖父母)である。
なんせ、一番ご飯を食べさせてくれる存在である。手作りご飯をごちそうしてくれるとき、お菓子を買ってくれるとき…私たちと同じぐらい食事や食品表示に敏感になっているだろう。
しかし、1週間に一回会うのと365日常に一緒に居る私たちとは、物理的な ” 注意を払う回数 ” が圧倒的に違う。同居でご飯を全て親が作ってくれているなら話は別だが。

無意識のうちに習慣化されている私たちとは違い、ついうっかり!ということがあるだろうし、こんな物にも案外卵って使われているんだよという知識の量も違うため、それも卵入ってるんや…!というようなこともある。

いつもの癖で…卵を使ったフライパンを使いまわし

実家で晩御飯をごちそうになった時のこと。
その日はそぼろ丼だった。我が家全員の大好物である。
もちろんリンゴだけ、煎り卵は抜き。
みんな完食しきって、洗い物をしていた母が台所で「あっ!!!!!!!」と大声で叫んだ。
「洗い物増やさんようにいつもの癖で、先に煎り卵作った同じフライパンでそぼろ作ってもぉた!!!!」
幸いにもリンゴは何も症状がなく経過した。
習慣って恐ろしい。そりゃ何十年も主婦やってて、急に卵を除けろって言われてもな。
私の場合はそこまで主婦業が染みついていない段階での新しい習慣だから、先にリンゴのものを準備したりお箸を別に使ったりなどを自然に取り入れることができた。

卵付きのお箸を舐めちゃった!

我が家ではダイニングテーブルの横に ” お食事チェア ” を置いて、そこにリンゴを座らせてご飯を食べさせている。
私・パパ・タソは、ダイニングテーブル+チェアでご飯を食べている。
ある日義父母が遊びに来てくれた時のことだ。
座れる人数がオーバーしているので、リビングに置いてある大きめのコタツ机で義父母がかつ丼を食べていた。
タソが一緒に食べたがったので、タソだけ義父母その横でかつ丼を食べていた。
急にタソが「うんち…」と言いだしたため、tasoringoがトイレに連れて行った。
その間ベビーフードを食べていたリンゴがごちそうさまをして、部屋を徘徊し始めたようだ。
ご飯を食べ終えてしばらくするとリンゴの口の周りに赤いポツポツが…!!
全く心当たりがない。パパに「なんでやろ?なんか心当たりある?」と聞くと、
「そういやタソちゃんの(かつ丼=半熟の卵とじを食べていた)お箸舐めとったって言ってた気がする…」と。
私がその場にいたら、コタツ机には一切近寄らせずに隔離できたんだけど…
アレルゲンにすぐ手が届くところで、卵を直接食べなかったことが不幸中の幸いである。
これも同様、半熟卵がついたお箸を舐めるだけでも危険というところまで誰もピンと来なかったのかもね。

アレルギー値の推移

そんなこんなで山あり谷ありのアレルギーとのお付き合い期間を経て、採血データ上はどのように推移していったのか、今後の治療方針などの報告するよ。

検査項目・クラス(測定値)

7か月 10か月 1歳5か月
卵白 クラス4(25.3) クラス4(29.2) クラス3(15.1)
卵黄 クラス2(2.12) クラス2(2.74) クラス2(1.76)
オボムコイド クラス3(3.53) クラス3(6.39) クラス2(2.61)
牛乳 クラス2(1.16) クラス2(1.07) クラス0(0.28)

卵白はまだまだ厳しそう。オボムコイド(加熱してもアレルギー起こるやつ)は卵黄と同じくらいにまで下がっているけど、卵白がこんなに高かったらしばらくはダメだろうね。
でも卵黄だけならどうなんだろうか。
牛乳に至っては、全く問題ない数値になっているし、牛乳アレルギーの記事にも書いている通り、少しずつ食べられるものが増えていった末、今はもう完全解除で牛乳大好きっ子である。
牛乳がない生活にはもう戻れない。毎日平均200ml/dayぐらい飲んでるかも。

いよいよ、ゆで卵負荷試験へ

しばらく卵を除去していて(時々上記の予期せぬ事故はあったが)受診しなければいけない程のアレルギー反応がなく経過し、採血データも確認し迎えた7月のある日の診察。
ついに卵の負荷試験を行うこととなった。
Xデーは9月の頭。リンゴのかかっているこの病院が、夜間小児救急の輪番の曜日に決行される。
負荷試験後の夜、家で何かあったときにすぐ対応できるように、アレルギーの負荷試験は救急当番の曜日に設定されているらしい。

負荷試験って何?

医師の指示・監視のもと、アレルギー物質を綿密に量を計測して少しずつ、時間を決めて徐々に食べさせていき反応が出ないか確認するテストである。

必要なもの…

  • 指定された食物(リンゴの場合は、しっかり固ゆでされたゆで卵1個)
  • 使い慣れたスプーンや器
  • 割り箸
  • お茶

実施前には、万が一ものすごいアレルギーが起こってアナフィラキシーショックになってしまったときのことを考慮して、静脈注射や点滴などの対応がすぐできるように最初から手に点滴の針を留置し、血管確保をしてから負荷試験を行う。
最初はグラム単位で本当に少しずつ、20分とか時間を開けて問題がなければまた数グラム追加し食べさせてみるという手順だ。
定期的に医師や看護師が様子観察し、問題なければその食物を条件付きで解除していくというのが狙いである。
リンゴの場合は、卵黄を1/4個食べられたらいいほうだとのこと。
それでも十分進歩!!私のほうが今からドキドキするわ!!!!

次回、実際にゆで卵試験を行ったレポートをしたいと思います。
どんな感じで進んでいくのか・結果はどうなったのかなどを報告するよ。
卵アレルギー持ちの人には気になる内容だよね。
焦らず少しずつ前進していって、小学校までには食べられるようになったらいいな。

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